村民の皆さんから寄せられた声を踏まえ、地域の課題を一般質問で取り上げてきました。
定例会ごとの質問・答弁・到達点を、検索・絞り込みでご覧いただけます。
| 質問日 | カテゴリ | タイトル | 主たる到達点 |
|---|---|---|---|
| 2025/12/12 | 暮らし・福祉 | 介護サービス体制の再構築と 村内デイサービス、ショートステイの再開 | 課題共有 |
| 2025/12/12 | 農林業・商工業 | 農業基盤整備事業の修繕対応、 課題共有の進め方等について | 一部改善 |
| 2025/12/12 | 学び・文化 | 村民とともに考える 読書推進の継続的な場づくりについて | 検討開始 |
| 2025/12/12 | 村政・行政 | 未登記村有地の解消と 国・他自治体の動向を踏まえた早期対応 | 課題共有 |
| 2025/12/12 | 選挙・参加 | 投票率向上と住民参加を 広げるための投票の在り方 | 方針確認 |
| 2025/09/05 | 暮らし・福祉 | 医療及び介護福祉施策の将来像と 診療体制の拡充について | 検討開始 |
| 2025/09/05 | 生活インフラ | 滝下浄水場上流部の河川土砂の保管 最終判断と住民周知について | 検討開始 |
| 2025/09/05 | 農林業・商工業 | 農家の事業承継と担い手支援の強化 農景観維持のための機械更新・貸与支援 | 検討開始 |
| 2025/09/05 | 農林業・商工業 | 有害鳥獣被害防止のための 防護柵の改善支援と設置体制の強化 | 検討開始 |
| 2025/09/05 | 村政・行政 | 信頼される村政のための 情報公開の在り方と改善方針 | 一部改善 |
| 2025/09/05 | 村政・行政 | 未登記村有地の解消と 登記体制の抜本的強化 | 一部改善 |
| 2025/06/20 | 生活インフラ | 滝下浄水場の上流部に運搬されている 河川土砂について | 課題共有 |
| 2025/06/20 | 村政・行政 | 農山漁村再エネ法に基づく 基本計画の策定について | 検討開始 |
| 2025/06/20 | 村政・行政 | 周辺家屋・道路等に危険を及ぼす可能性のある 空き家の取壊し支援について | 方針確認 |
| 2025/03/04 | 村政・行政 | 杉岡村長への問責決議について の対応について | 検討開始 |
| 2025/03/04 | 暮らし・福祉 | 村民が安心して暮らせる 医療・福祉サービス体制の拡充について | 検討開始 |
| 2025/03/04 | 暮らし・福祉 | 医療費負担の減免期間延長 について | 方針確認 |
| 2025/03/04 | 農林業・商工業 | 猿、イノシシなどの 野生動物被害防止策の拡充について | 検討開始 |
| 2025/03/04 | 暮らし・福祉 | 心のケアと 孤立対策について | 方針確認 |
| 2025/03/04 | 村政・行政 | 東京電力ホールディングスへの 賠償請求手続について | 方針確認 |
村内にはデイサービスやショートステイの拠点がなく、村外事業所による送迎・訪問でサービスが維持されている現状を踏まえ、村民から村内拠点でのサービス再開を望む声があることを示したうえで、次の3点を質問しました。
第一に、これまで村外事業所に支えられてきた介護サービス継続の経過を村としてどう評価しているか、また利用者・家族・事業所からどのような声が届き、どのような課題が見えているかを確認しました。
第二に、議会アンケートや日々の対話で寄せられている、介護を担う家族からの村内拠点でのサービス再開を望む声を、村としてどう受け止め、施策にどう反映していくかを確認しました。
第三に、村内でのサービス再開を目指す際の現実的な形態・組合せの将来像と、その実現に必要な財源について、国への制度要望に加え、原発事故に起因する特殊な課題として東京電力にも支援を求めていく必要があるとの認識を示し、村の対応方針を確認しました。
再質問では、令和7年3月定例会において他議員2名に対し「村内事業者によるデイサービスや訪問介護の実施に向け準備を進めている」と答弁があったことを踏まえ、その後の進捗、3月答弁の村の姿勢に変わりはないか、復興創生期間第3期における計画、東京電力との財源協議の予定について、順次確認しました。
村長および健康福祉課長から、次の答弁がありました。
現状認識について 村内でのデイサービス・ショートステイ等の再開は、主に介護人材の不足により再開に至っておらず、被災地における介護人材不足は全国的にも顕著であるとの認識が示されました。ショートステイはケアマネジャーが近隣事業所を調整して利用に対応しており、デイサービスは村外介護サービス等送迎事業を活用して村外事業所でのサービス利用につなげている状況です。村内では高齢者サポート拠点事業(通称「つながっぺ」)を村社会福祉協議会に委託し、デイサービスの補完を行っています。
人材確保と財源について いいたて福祉会では継続して職員募集を行っており、村も介護初任者研修等助成事業で人材確保を支援するとともに、状況が整うまでは復興財源の確保による事業継続に努めるとされました。介護保険事業計画・高齢者福祉計画の策定に向けて介護予防・日常生活ニーズ調査および在宅介護調査を実施しており、その結果を踏まえてサービスの維持・充実に生かしていくとの方針が示されました。
3月定例会答弁との関係について 3月答弁の「実施に向けて準備を進めている」という姿勢に変わりはないものの、人材不足等の壁があり、現状ではすぐの再開は難しい状況が続いていると説明されました。当面は近隣事業所と調整しながらサービス量の維持・前進に努める方針です。
復興期間内の計画について 現在再開できていないサービスは復興予算・国の補助金で維持しており、再開までは国支援継続を要望し、再開できなかった場合の代替サービスも含めて検討していくとされました。
東京電力への財政支援要請について 現段階では国の財源が確保できているため東京電力への財政支援要請の考えはないとの方針が、初回答弁・再答弁を通じて一貫して示されました。村長からは「東京電力は支援する立場ではない」との考え方も示され、現時点で東電との協議の場を設ける検討はしていないとされました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、町村議員の一般質問として参考になる以下の特徴があります。
過去の議会答弁との対比による進捗確認 令和7年3月定例会の他議員への答弁を引用し、その後8か月余りでの進捗を確認するという形式が用いられました。複数定例会にまたがる継続的なフォローアップは、議会の監視機能の一つの形です。
村内ニーズと制度上の制約の両論併記 質問では村民の声を強く打ち出しつつ、再構築の難しさにも理解を示しており、執行部の答弁も人材不足という制度上の制約を率直に示しています。住民が「なぜすぐに再開できないのか」を理解する材料が、双方の発言の中に含まれています。
財源論への踏み込み 原発事故に起因する特殊事情を踏まえ、国だけでなく東京電力への支援要請の必要性を提起した点が特徴的です。これに対し村長から「東京電力は支援する立場ではない、要求することはあっても支援という形ではない」という明確な見解が示され、村の対東電姿勢が公開の場で確認されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る水田の用排水路や暗渠、新しい圃場の整備が、復興後も営農を続けるための土台であることを評価したうえで、雨が強いと排水がうまくいかない場所がある、暗渠管が詰まらないか心配といった農家からの声を踏まえ、次の3点を質問しました。
第一に、農家からどの程度の修繕要望や相談が寄せられているか、その傾向や課題、また先に整備した地区との整備状況の差を懸念する声への村の認識を確認しました。
第二に、用排水路や暗渠に不都合・詰まりが生じたときの役場・施工業者・受益者である農家それぞれの役割と費用負担、また整備後どのくらいの期間まで村が責任をもって修繕に対応するのかについて、村の方針を確認しました。
第三に、工事の完了見通しや全体スケジュール、発生している課題やその対応状況についての、村民・議会との情報共有のあり方を確認しました。
再質問では、要望の具体例(水路の沈下、暗渠の排水口の破損)への対応、保証期間の考え方、瑕疵の有無による線引きについて、より具体的な確認を求めました。
村長および建設課長から、次の答弁がありました。
修繕要望の現状について 建設課長から、地権者と耕作者の営農の仕方の違いから生じる要望もあるため、より丁寧に対応していく必要があるとの認識が示されました。整備で行った工事の不都合等については、基盤整備促進事業(国費活用)では二度投資はできないとの認識も示されました。
役割分担と費用負担について 村長から、農業用用排水路は飯舘村道路、水路等の法定外公共物の管理に関する条例第8条に基づき使用者の維持管理義務があり、日常的な維持管理は多面的機能支払交付金事業などを活用して受益者や協定集落が行うこと、暗渠排水も日常的な維持管理は受益者にお願いしていること、災害により大きな被害を受けた場合は国・県の災害復旧事業等を活用し、県や村が復旧工事を行うことが説明されました。
責任の線引きについて(再質問への答弁) 村長から、基盤整備促進事業の施行が終わり使用可能な状態になった時点から、使用者の責任分担に代わるとの説明がありました。費用負担については、村が国の事業を使って多面的機能支払交付金や中山間地域等直接支払交付金で手当てしているため、受益者は協定集落を通じて活用できる仕組みです。瑕疵がある場合は事業者・村側に責任があり対応しますが、一定の成果が確認できたものは使用者がメンテナンスを行います。水路や暗渠の構造を変えるような行為(例:U字溝そのものの交換)は申告のうえ、どの事業で対応するか村が判断するとされました。
全体スケジュールと情報共有について 国からの強い指導に基づき、既設の用排水路および水管理用暗渠排水について機能診断を実施しており、その結果を踏まえて地域計画の目標地図上で担い手がついている水田について国と協議を進める方針が示されました。事前協議の結果を踏まえ、村として全体スケジュール案を整理し、各行政区の工事協議担当者を通じて説明していく予定です。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、農村部の議会において重要な以下の特徴があります。
農家の不安に応える線引きの確認 高齢化が進む中、農家個人の力だけで対応するのは限界があるという問題意識から、村・施工業者・受益者の責任分界を公開の場で確認したことに、住民にとっての実用的価値があります。
条例と国の制度の両面からの説明 答弁では、飯舘村道路、水路等の法定外公共物の管理に関する条例(第8条)と、多面的機能支払交付金・中山間地域等直接支払交付金などの国の事業の組み合わせで、農家の負担を軽減する仕組みが説明されました。
瑕疵の概念の明確化 村長から「単年度成果主義」「瑕疵があった場合は村側の責任」という説明がなされ、農家が安心して整備事業を受け入れられる説明として機能しました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る2月のこども議会で「多くの人が利用できる図書館を造ってはどうか」という未来への希望に満ちた提案があったことを踏まえ、読書を村づくりの柱として育てていくため、次の3点を質問しました。
第一に、11月に開催された読書推進についての意見交換会で出された意見・要望・提案を村としてどう評価しているか、また今後この意見交換の場を村民とともに考える継続的な場としてどのように発展させていくか、開催頻度やテーマ設定の考え方も含めて確認しました。
第二に、こども議会で出た図書館建設の提案を村としてどう受け止めているか、施設整備は中長期的課題としても、今後の読書推進の議論の中でこの提案をどう位置づけ検討を深めていくかを確認しました。
第三に、図書館という建物の前にまずは身近な場所(役場ほっとコーナー、道の駅、申告会場のビレッジハウスなど)に本がある環境をつくることを含め、読書推進を生涯学習の枠を超えて復興・村づくりの重点施策として位置づけ展開する考えがあるかを確認しました。
再質問では、意見交換会の継続開催の可否、交流センターふれ愛館の土日閉館・平日5時15分閉館への対応、ふれ愛館を補完するための公共施設への本配置の実行段階について、より具体的に確認しました。
教育長および生涯学習課長から、次の答弁がありました。
意見交換会について 教育長から、第6次総合振興計画の社会教育分野の施策として、お知らせ版・LINEで告知し11月14日に開催したこと、こあら号の活用拡大、乳幼児健診での絵本読み聞かせなど、参加者が直接話し合えたことは成果との認識が示されました。一方、平日日中の開催のため参加者が図書ボランティア4名と村民1名のみと少なかったことが課題と整理されました。再質問への答弁では、書面での意見も寄せられたことも踏まえ、開催を検討していくとの方針が示されました。
こども議会の図書館建設提案について 教育長から、本年2月のこども議会で「図書館を造るためには多くの費用が必要であるため難しい」と趣旨答弁したこと、現在においても新たに図書館を建設することは難しいとの認識、引き続き交流センターふれ愛館内の図書コーナーの充実を図るため、図書ボランティアの協力をいただきながら新書購入や既存図書の整理作業を進める方針が示されました。
村づくり施策としての位置づけについて 教育長から、本定例会に提案された第7次総合振興計画(案)に、読書環境の充実を含む生涯学習活動の推進により交流促進や地域全体の活性化につなげることを基本計画として掲げていること、ふれ愛館に加えてスポーツ公園管理棟内にもスポーツ・健康関連の本を配置していることが説明されました。一方、本を読みたい方・借りたい方は読書推進の拠点であるふれ愛館図書コーナーを利用してほしいとの考えも示されました。
土日開館の検討について(再質問への答弁) 生涯学習課長から、土日に開けてほしいという声が来ていること、3年前から職員が貸し館業務として対応しているが図書館に特化した部分は対応していないこと、図書ボランティアとの協力や予約のない開館の可否などを含め検討していきたい、ただし「今この時点で実施するとは言えない」との答弁がありました。
公共施設への本配置について(再質問への答弁) 生涯学習課長から、本を読むことが目的の方はふれ愛館に来ていただきたいという基本姿勢を示しつつ、本を読む機会を増やすことについては検討する余地があること、各施設の所管担当との調整が必要なため生涯学習課・教育委員会だけでは決められない部分もあることが説明されました。スペースや人の配置の課題を踏まえつつ、検討していくとの方針です。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、住民参加型の議論を進めるうえで参考になる以下の特徴があります。
こども議会との連動 2月のこども議会での子どもたちからの提案を、12月の一般質問で改めて取り上げる形をとり、世代を超えた議論の継続性が示されました。
意見交換会の評価と継続性 11月の意見交換会の参加者数の少なさという課題を率直に共有しつつ、書面参加なども含めた継続のあり方を検討する姿勢が、執行部・議員双方から示されました。
段階的アプローチの提案 図書館新設というハードルの高い目標と並行して、ふれ愛館の土日開館や公共施設での本配置といった、すぐにでも検討できる段階的なアプローチが提起されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見るこれまで道路整備等の際に住民から土地の提供を受けてきたが、その一部で名義変更(登記)が完了していない土地が多く残っていることを踏まえ、国の登記制度改正も進む中で、将来世代への財政的・事務的負担を軽減する観点から、次の3点を質問しました。
第一に、これまでの個別対応を土台としつつ、未登記地の整理をもう一歩、計画的・主体的に進める必要性について、村長の危機感と問題意識、主体的に取り組むための対応を確認しました。
第二に、未登記道路の整理や所有者不明土地対策計画の策定など全国の自治体の取組を参考に、相続が終わっている土地の計画的登記、国の所有者不明土地対策やモデル事業の活用など、具体的な手だての検討状況を確認しました。
第三に、担当課だけで抱え込むには負担が大きいこの問題について、庁内横断的なチーム、司法書士などの専門家、議会との情報共有・協働の枠組みづくりについて、村長の考えを確認しました。
再質問では、財政リスクへの危機感の共有、国道399号線整備や高速道路から道の駅へのバイパス整備に関連した未登記の優先解消の必要性、具体的な計画策定の予定について、より踏み込んだ確認をしました。
村長および総務課長から、次の答弁がありました。
現状の取組について 村長から、未登記村有地の登記は総務課財政係が担当となり、令和5年度から毎年度1,000万円の予算を計上し、福島県公共嘱託登記土地家屋調査士協会を活用しながら計画的に未登記解消に取り組んでいること、今後も適切に予算を確保しながら専門知識を有する団体等と連携し順次登記事務を進める方針が示されました。
未登記が解消しにくい背景について 未登記村有地は相続が進まず未登記となっている案件が多く、その案件の都度対応していること、相続未登記により権利者が広がってしまっている状況があり登記が進まない実態が説明されました。
財政的リスクの認識について(再質問への答弁) 総務課長から、未登記村有地に関する財政的リスクと将来等の負担について、村としても深刻な問題と捉えていること、村で未登記になっている部分が約1,100筆あること、相続が登記されておらず権利者が広がっている状況、村の財産(村民全体の財産)の管理がしっかりされないことになり、時間が経過すれば登記が進みにくくなるため、財政・将来負担の観点から協議を持っているとの認識が示されました。
計画的な解消について(再質問への答弁) 総務課長から、どの路線を優先的にやるという計画は具体的にはないこと、ただし震災前はほとんど予算がついていなかった状況から、近年は毎年1,000万円以上の予算をつけて道路関係を優先的に行ってきたこと、令和6年度は1,470万円ほどを分筆にかけて努力していること、明確な「どの路線から」という計画は持っていないが即時の対応を優先に置きながら対応している、との答弁がありました。
体制整備について 村長答弁では、引き続き専門知識を有する団体等と連携しながら未登記の解消に努めていく方針が示されました。庁内横断チーム・専門家・議会との協働の枠組みについての具体的な答弁はありませんでした。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、行政手続上の重要な以下の特徴があります。
具体的な数字の公開 未登記が約1,100筆、年予算1,000万円~1,470万円という具体的な数字が答弁されたことで、村の取組規模と課題の大きさが住民にも見える形で示されました。
計画策定の必要性の提起 国道399号線整備や高速バイパス整備などの具体的な公共事業を例示しながら、計画的な未登記解消の必要性を提起した点に特徴があります。「予算がついても未登記が事情で工事ができない」というリスクが具体的に提示されました。
他自治体の取組への言及 現在の所有者からの贈与による即時整理、国の所有者不明土地対策の活用など、他自治体の事例を質問の中で提示することで、選択肢の存在を示した形になっています。
住民への影響の提起 「村民の方も、未登記がゆえに土地の売買ができないという声を聞いている」という形で、住民生活への直接的影響を質問の中で示し、議論の射程を広げました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る9月の村議会議員選挙の投票率が約58%と、前回から大きく低下したことを受け、制度や手続の問題だけでなく村民と行政・議会との心の距離という観点も含めて、次の3点を質問しました。
第一に、今回の投票率低下の要因分析、また投票率という数字だけでなく村づくりへの住民参加という観点から、現状をどう受け止め、今後どのような方向に変えていきたいか、村長の基本姿勢を確認しました。
第二に、これまでの期日前投票所の設置などの取組の成果を踏まえ、村外居住者・高齢者・入院中の方などにとって、さらに投票しやすい環境をつくる余地、今後の改善策の方向性を確認しました。
第三に、投票率向上を選挙管理委員会だけの取組とせず、行政・議会・村民とともに、どうすれば投票しやすくなるか・どうすれば村づくりに関心を持てるかを話し合う場の必要性、ワークショップなど他自治体事例も含めた本村にふさわしい形を確認しました。
再質問では、入院していて投票できなかった具体例を示しながら、投票しなかった・できなかった理由のアンケート調査の検討、投票行為と村づくり参加との関連について、村長に踏み込んだ確認を行いました。
選挙管理委員会委員長、総務課長、村長から、次の答弁がありました。
投票率の推移と要因分析について 選挙管理委員会委員長から、令和7年の村議会議員一般選挙の投票率が58.01%、前回令和3年が66.02%で8.01ポイント低下したこと、令和6年の村長選挙は56.05%だったこと、年代別では特に10代および30代から50代の投票率低下が大きく、避難生活の長期化により村外に生活拠点が定着したことが要因と考えられるとの分析が示されました。
投票環境整備の現状について 震災以降、村政選挙について投票期間を5日間から3日延長し8日間としたこと、震災前11投票区を1つにし村が開設しているどの投票所でも投票可能としたこと、福島市・南相馬市など村民が多く避難している地域に休日に合わせて投票所を設置していること、行政区長を通じた選挙公報配付を世帯ごとの郵送に変更し、公式LINE・ホームページでの呼びかけも実施していることが説明されました。今後も他自治体の事例を参考に投票環境の整備を検討するとされました。
村づくり参加と選挙権の行使について 選挙管理委員会から、村づくりへの村民参加と有権者の選挙権の行使は別であるとの考えが示されました。
アンケート実施の可能性について(再質問への答弁) 総務課長から、投票しなかった・できなかった理由は答えにくいだろうこと、逆に「どのような施策があれば投票しやすくなりますか」という質問であれば実施機会を設けてもよいとの考えが示されました。
選挙と村づくりの線引きについて(再質問への答弁) 村長から、村づくりへの参加と有権者の選挙権の行使は別であることが選管・村長双方の見解として一貫して示されました。村長の選挙管理委員会事務局経験も踏まえ、選挙以外のことができるだけ入り込まないよう公職選挙法上の大きな配慮が必要であること、過去に投票所への送迎が密室での選挙行動の可能性から不可とされた事例も紹介され、選挙事務と村づくりは明確に線引きするとの方針が示されました。結果として投票率につながるならよいが、投票率を上げるために何かをするのは選挙管理委員会の専決案件との考え方が示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、選挙制度に関する重要な以下の特徴があります。
選挙管理委員会と村長部局の答弁分担 投票率に関する質問は、選挙管理委員会・総務課長・村長の3者から答弁がなされ、それぞれの所掌が明確に示されました。村政選挙は選挙管理委員会の所管であるという制度上の前提が、答弁分担に反映されています。
公職選挙法上の制約の説明 村長が自身の選挙管理委員会事務局経験も踏まえ、過去の投票所送迎が「密室での選挙行動の可能性」から不可とされた事例を紹介するなど、公職選挙法上の制約が具体的に示されました。住民にとっても、選挙制度の独立性を理解する材料となっています。
議員側の納得の表明 村長答弁を受けて、横山議員から「明確に分けなければいけないところであります」と納得が示され、議員と執行部の見解が公開の場で整理された形になりました。一方で、10代の投票率向上に向けた効果的なPRの要望は引き続きなされています。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る第7次総合振興計画の村民アンケートで医療・介護福祉サービスの充実を求める声が多数寄せられていることを踏まえ、原発事故によって失われた村民が健康で安心して暮らす権利を取り戻す観点から、次の3点を質問しました。
第一に、高齢化の進展を踏まえた医療・介護福祉施策の中長期的な将来像について確認しました。
第二に、いいたてクリニックの診療体制の拡充、とりわけ歯科診療や診療日・診療時間の拡充について確認しました。
第三に、原発事故により全村避難を余儀なくされた自治体として、住民の健康と安心を守る医療・介護・福祉体制整備のため、国や東京電力に対し長期間安定して必要額を確保できる財政支援を求める村の方針を確認しました。
再質問では、村の最終的な目標とすべき水準、4年間の答弁が変わらない現状への問題意識、他自治体の週1回の専門外来など実現可能な手法、医療・介護人材確保への国・東電の関与について、より踏み込んだ確認をしました。
村長および健康福祉課長から、次の答弁がありました。
中長期的将来像について 令和7年4月1日現在で65歳以上が約46%を占める状況を踏まえ、サポートセンターつながっぺ、地域サロン、生活支援ワゴン運行事業の継続、健康診断の受診勧奨による早期発見・早期治療、健康教室・運動教室、スポーツ公園・パークゴルフ場の活用による健康寿命を延ばす取組を推奨する方針が示されました。
いいたてクリニックの診療体制について 平成28年9月の診療再開、令和4年4月からの週1日→週2日への拡充、診療日以外は本田徹医師が往診で個別対応している現状が説明されました。今後の診療体制拡充・歯科診療等は、指定管理者である秀公会と協議を進める方針が示されました。
国・東京電力への財政支援要請について 国民健康保険事業・介護保険事業の安定運営のため、国に財政支援を要望してきており、保険料減免・自己負担軽減への財源は確保されてきていること、相馬地方市町村会・福島県町村会を通じた継続要望も実施中であることが説明されました。東京電力への要請は国の財政支援の動向・結果を踏まえて判断する方針です。
事故前水準についての村長見解(再質問への答弁) 村長から、事故前のサービスが十分に充足していたとは思っていないとの見解が示されました。例えば救急搬送体制についても今ほど機関連携できていなかった、村内特養も入所待ちが多かった、サポートセンターつながっぺのようなものはなかったとし、医療・福祉・介護はそのときどきのニーズに合わせて連携を広めることが大事と説明されました。一方で「クリニックの診療日1日半が十分とは全く思っていない」とし、秀公会と協議を重ねる方針が改めて示されました。水準を固定するのではなく、今のニーズに合わせ将来像を見据えた投資・布石が大事との考え方です。
人材確保について(再質問への答弁) 健康福祉課長から、医療・介護の人材不足は全国的問題であり村も同様の状況にあること、相馬看護専門学校の学生・福島医大看護学生の研修受入れによる村とのつながり拡大、介護初任者研修受講の一部助成によるサービス従事者の裾野拡大に取り組んでいる現状が説明されました。村長からは、医療・介護人材の直接派遣は実績上ほとんどなく予算づけの話が中心であること、東京電力もその業態ではないため賠償の話にしかならず、結局医療体制を整える主体は基礎自治体である地方自治体であるとの認識が示されました。
歯科診療等の具体的協議について(再質問への答弁) 健康福祉課長から、春先の挨拶や別件打合せの際に、診療日の増・歯科診療の可能性について秀公会と具体的に話していること、それをクリアするための課題・協議は今後となるため時間がかかる見通しが説明されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、4年間の継続的な議論として参考になる以下の特徴があります。
4年間の質問継続性 横山議員が「私が一般質問、4年前初めて質問した問題、課題がこの医療体制の拡充」と述べたとおり、初当選以来継続して取り上げてきた最重要課題の一つです。
「事故前水準」という基準の議論 議員側の「原発事故前のサービス水準を取り戻す」という主張に対し、村長から「事故前のサービスが十分に充足していたとは思っていない」「水準を固定するのではなく今のニーズに合わせる」との見解が示され、サービス水準の考え方そのものに踏み込んだ議論となりました。
具体的な手法提案 議員から、他自治体の例を参考に「週1回どこかの歯医者と提携してやる」など、毎日の診療が難しくても実現可能な手法が提案されました。これに対し具体的協議が進んでいることが確認され、議論が形式的な要望から実務的な検討に進んだ事例といえます。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る令和7年6月定例会の一般質問で取り上げた滝下浄水場上流部の河川土砂について、その後の説明会を経て村の最終判断を行うとされた経過を踏まえ、水道水の安全確保と一度失われた村政への信頼回復の観点から、次の3点を質問しました。
第一に、説明会後における村としての最終判断と、その対応方法について確認しました。
第二に、滝下浄水場上流部の河川土砂の対応に関する村民への周知方法と時期について確認しました。
第三に、河川土砂に関する村民からの相談窓口体制について確認しました。
再質問では、第2回説明会での「村長・副村長が直接謝罪に来ない」という住民の厳しい意見、説明会の出席者人数の少なさを踏まえた11区だけの問題ではないとの認識、ゼロリスクを目指した完全撤去案の検討経過、広報8月号への記載がなかった点について、踏み込んだ確認をしました。
村長、副村長、建設課長から、次の答弁がありました。
最終判断と対応工事について 第1回地元説明会で福島県相双建設事務所と村から経緯説明とおわびを行い意見を聞いたうえで、相双建設事務所と村で協議した結果、滝下地内への河川土砂搬入は行わないこと、現場内保管対策工事を実施することを決定したこと、第2回地元説明会で対策工事内容を提案し了解を得たことが説明されました。対策工事の内容は、盛土地の上部に1段・下部に2段の大型土のう設置、既存沈砂池に加えてもう一つの沈砂池新設、のり面の緑化により土砂流出対策に万全を期すものです。
水質監視体制について 滝下浄水場をはじめ村内浄水場内に土砂等が流入した際の原水の濁りや、放射性物質の監視・検査体制については広報いいたて8月号で周知済みとされました。村の責任として適正な浄水管理に努める方針です。
相談窓口について 河川土砂に関する村民からの相談は建設課で対応するとされました。
村長・副村長の説明会不出席について(再質問への答弁) 副村長から、春先の区長会で初めて知り、地元協議をしないまま事を進めたことに「手法が間違っているなという部分でかなり申し訳ない気持ちになった」「丁寧におわびをし謝罪させていただいた」との反省が示されました。第1回は副村長が出席したものの、第2回は村長・副村長とも所用で日程調整が折り合わず欠席となったことへのおわびが述べられました。
説明会の状況と完全撤去について(再質問への答弁) 建設課長から、第2回説明会には十数人参加し現地確認の後、防災センターで書面を活用して説明し謝罪したこと、対策工事案について了解を得た経過が説明されました。村長から、完全撤去の手法も検討したが、表土全てに触ると未除染地から放射性物質を流してしまう可能性があり、現状で土のう・沈砂池を設けるほうが安全安心のため適切と県との協議で結論したこと、自身も物理的動態を考えれば動かすより現状でとどめるほうが大事と考えるとの認識が示されました。同時に、地元住民へ直接おわびできていないことは大変申し訳なく今後検討するとの反省も示されました。
広報による全村周知について(再質問への答弁) 建設課長から、議員意見を踏まえ、広報での周知について検討してまいりたいとの答弁がありました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、住民との信頼関係に関わる重要な以下の特徴があります。
住民の声の率直な紹介 議員から「村民が同じことをすれば即時撤去を命じられるはずだ、行政はそれでいいのか」「どうせ行っても変わんねえべから行かない」など、住民の厳しい言葉がそのまま議場で紹介されました。執行部の認識を試す重要な役割を果たしています。
執行部側の率直な反省 副村長から「手法が間違っている」「申し訳ない気持ち」、村長から「地元住民へ直接おわびできていないことは大変申し訳ない」と、率直な反省と謝罪が議場で示されました。
飲料水という性格 議員の指摘どおり、滝下浄水場は11区(前田・八和木地区)だけでなく村全体の飲料水に関わる施設であり、対策工事の内容と安全性を全村民に伝える必要性が、この質疑を通じて確認されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る第7次総合振興計画の村民アンケートで農業振興への期待が最も高く、農地保全や農景観維持が帰村・定住の安心感につながることを踏まえ、農家に寄り添う伴走型支援の必要性から、次の3点を質問しました。
第一に、農家の経営継続を支えるための事業承継の相談支援やマッチング制度などの整備について確認しました。
第二に、村民や新規就農者、移住者が地域に根づき共に農業を支えるための、生産技術の継承や住宅・農地・施設・機械の確保、地域交流支援などを含む担い手支援策の強化について確認しました。
第三に、農地と農景観の維持を目的とした農業機械の更新や貸与に対する村独自支援制度の導入について確認しました。
再質問では、議員と農業者の懇談会で見えた行政支援の周知不足の現状を踏まえ、農業者・議会・行政の三者懇談会の必要性について確認しました。
村長から、次の答弁がありました。
事業承継支援について 村独自の農家支援策である「未来へつなぐ農業支援事業」において、本年度から行政書士・司法書士・税理士などの各種専門家への事業承継相談・各種手続経費を支援していること、福島県農業会議でも行政書士等の紹介・支援制度を実施していることが説明されました。マッチング制度については、農地中間管理事業など国・県の農地バンク制度を活用しながら担い手と農地のマッチングを進めていること、福島県就農支援センターが令和5年度から運用開始し就農相談から農地マッチングまで幅広い相談体制を整えていることが説明されました。
担い手支援について 新規移住・就農者への支援として、就農時期・作付品目・農業機械導入時期等の相談を軸に、移住サポートセンターと連携した住まい・地域交流の場の情報提供、認定新規就農者制度における青年等就農計画づくりの支援、農地取得・整備の支援、国・県・村や関係機関による農業用機械等の各種補助メニュー紹介・支援を実施しているとされました。
機械更新・貸与支援について 未来へつなぐ農業支援事業の別メニューで支援していることが説明されました。具体的には、農の学び支援事業(研修・講習経費補助)、駆けあがる農業支援事業(経営発展・安定化のための肥料代等支援)、力強い農業支援事業(規模拡大等のための施設整備・既存施設修繕費支援)、和牛肥育・繁殖雌牛導入経費の支援です。
三者懇談会の提案について(再質問への答弁) 村長から、行政側の懇談会では1回で全てを情報収集しているわけではなく、ふだんから個別の農家とやり取りしながら、一堂に会する場を設けるべきとの考えで農業委員会主体で開催してきていること、産業振興課内に農業委員会がある体制を継続していることが説明されました。議員と行政側で待ち構える形だと農家には参加しづらい部分があるかもしれないが、自由参加なども含め会の持ち方については検討の余地があるとの答弁がありました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、議員活動と農業課題の関係において参考になる以下の特徴があります。
議会と農業者の懇談会の活用 議員から「先月、農業者と議会の懇談会があった。参加して感じたのが、農家の方々の声をきちんと聞いていたのかなという反省」「営農を辞めなければいけないと考えたという方が2人いた」など、議会活動の場で得た情報を一般質問にフィードバックする手法が示されました。
支援策の周知不足の指摘 「行政の支援策がきちんと届いていない」「『あれ、それって前に一般質問でやっているよな』『あれ、これって村のところ、うまく使えば』とかいうことが農家の声にあった」という指摘により、施策の存在と周知の不足という二重の課題が示されました。
三者連携の提案 従来の「議会と農業者」「行政と農業者」という二者懇談会を、「行政・議会・農業者」の三者連携に発展させる提案は、議会活性化の一つの形として注目される手法です。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見るサル・イノシシ・小動物による農作物被害が深刻化し、防護柵を設置しても被害が減らないという農家の不安がある現状を踏まえ、自家菜園を楽しむ高齢者の生きがいを守る観点から、次の3点を質問しました。
第一に、効果的な防護柵設置を促すため、既存柵の改善に対する施工費支援制度について確認しました。
第二に、高齢農家や単身農家を対象とした設置作業の人的支援体制の構築について確認しました。
第三に、「までいの村 陽はまた昇る基金」等を活用した防護柵の新設や更新を支援する制度の導入について確認しました。
再質問では、村民にアドバイザーが現場で指導してくれた事例を踏まえ、新設時のアドバイザー派遣による現場指導の必要性、多面的・中山間事業による防護柵設置の利用件数について確認しました。
村長および産業振興課長から、次の答弁がありました。
既存柵の改善への施工費支援について 鳥獣害防護柵におけるバッテリー更新など既存柵の改善施工費は、未来へつなぐ農業支援事業で対応可能であること、防護柵の設置作業や設置場所修正作業の日当等は多面的機能支払交付金で対応可能であることが説明されました。
高齢農家・単身農家への人的支援について 設置作業に係る経費は多面的機能支払交付金で対応でき、各支部での集落ぐるみ対応が可能であることを多面的機能広域協定運営委員会で各支部に周知しており、有効活用していただきたいとの方針が示されました。
「までいの村 陽はまた昇る基金」活用について 鳥獣害防護柵については営農再開支援事業を活用して営農再開推進協議会から防護柵の貸与事業を実施しており、新規作付圃場については当該事業で防護柵導入を進めること、営農再開支援事業終了後・バッテリー貸与期間終了・故障の場合は、個人なら未来へつなぐ農業支援事業を活用可能であり、地域合意形成のもと中山間地域直接支払交付金事業も活用可能との認識が示されました。
アドバイザー派遣について(再質問への答弁) 産業振興課長から、村内でも数多くの防護柵を設置しているため1か所1か所アドバイザーが現地指導するのは困難で、村として何かしらマニュアル的なものが作れれば住民周知ができるとの方針が示されました。村長から、福島大学食農学類生が一昨年・昨年とマニュアルを作成しており特に11区に入っていただいた経緯があること、毎月の広報に鳥獣被害アドバイザーのコラムが入っていることを踏まえ、当初は柵設置件数が少なかったため農政が現場で指導していたが、件数が増えてからは他者の事例をまねする形になっているとの経過が説明されました。集落単位や全体会、広報を通じた周知の仕方を検討する方針が示されました。
多面的・中山間の利用件数(再質問への答弁) 産業振興課長から件数の手持ちがなく後ほど回答するとされました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、農村部における伴走型支援の重要性に関わる以下の特徴があります。
個別事例から見えた構造的課題 議員から「アドバイザーの方が見に来てくださって、これでは駄目ですよという指摘が2つの圃場であった」という具体例が示され、新規設置者が独力では適切な施工ができない構造的課題が明らかになりました。
離農予兆の提起 「今年、猿に入られるからもう来年はやらない」という具体的な声が議員から紹介され、防護柵の不具合が離農・耕作放棄に直結する深刻さが議場で共有されました。
段階的アプローチの確認 大学生によるマニュアル作成(過去の取組)、広報のアドバイザーコラム(既存施策)、集落単位・全体会での周知(今後の検討)という段階的なアプローチが整理されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る協定書や重要施策に関する情報が新聞報道後に村のホームページに掲載されるなど、住民の情報入手が遅れる事例があること、大火山風力発電所の協定書のように今も有効な文書がホームページで公開されていない実態を踏まえ、次の3点を質問しました。
第一に、協定書・合意書等の公開基準の明確化について確認しました。
第二に、情報公開の適時性を担保するため、重要文書等を報道と同時期またはそれ以前に公開する運用方針への見直しについて確認しました。
第三に、村民が必要な情報をいつでも見ることができるよう、ホームページ改善やガイドライン整備など情報公開体制の充実について確認しました。
再質問では、企業との協定書が5月下旬の新聞報道から7月のホームページ掲載まで約1か月以上のタイムラグがあった事例、大火山の協定書が情報開示請求しないと取得できなかった事例、震災以降の協定書をホームページに順次整理掲載する必要性について、具体的に確認しました。
村長、副村長、村づくり推進課長から、次の答弁がありました。
公開基準について 行政機関の保有する情報の公開に関する法律第25条と飯舘村情報公開条例に基づき、開示してはならない情報、開示しないことができる公文書、部分開示すべきものなどを規定し、公正で開かれた村政の実現と村民主体の村政推進を図っているとの説明がありました。協定書・合意書も本条例に基づく情報公開請求手続により開示可能とされました。
事前公開について 協定書・合意書は自治体の責務として行う契約行為の一つであるため、事前に開示できるものではないとの方針が示されました。
情報公開体制について これまでも村の広報・お知らせ版で適宜周知し、特に早期に周知すべきものは村ホームページやLINEを活用してきたこと、村民の生活に密接に関係する重要内容を発信してきたこと、今後も迅速で分かりやすい情報周知に努める方針が示されました。
企業協定書のタイムラグについて(再質問への答弁) 村づくり推進課長から、現村政体制になってからは協定・合意書はほぼ出してきたつもりだが、若干指摘があるまで滞っていた部分があったかもしれないとの率直な答弁がありました。膨大な復興再生事業の中で限られたマンパワーでやっているため速やかな対応が難しい部分もあるが、声がけがあれば都度対応するとされました。
過去の協定書のホームページ掲載について(再質問への答弁) 村づくり推進課長から、過去の協定等を遡って掲載することはマンパワー的に困難であり、公文書公開請求や問合せに応じて開示する方針が示されました。一方で、村民にとって本当に重要なもの、周知すべきものについては整理しながら検討する必要があるとの認識が示されました。
大火山の協定書について(再質問への答弁) 副村長から「すべからくすぐに公表するというのが基本かなと思っている」「大火山の協定は20年間以上続くものになっているので、これも検討しながら対応してまいりたい」との前向き答弁が示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、住民への信頼回復と説明責任に関わる以下の特徴があります。
他自治体の事例との対比 議員から「他自治体では新聞発表時に議長・副議長への事前説明、発表後すぐの市ホームページ掲載という体制を取っている」という具体例が紹介されました。これにより、本村の改善余地が客観的に示されました。
具体的事例の提起 「企業との協定書が5月新聞→7月HP掲載」「大火山協定書を情報公開請求で取得した」という2つの具体例が議論の出発点となり、執行部の率直な反省を引き出す形となりました。
川俣町との比較 議員自身の避難経験を踏まえ、川俣町では大火山風車について3か月にわたり広報紙で協定書内容を住民に説明していたことが紹介されました。同じ風車の問題でも自治体間で住民への伝え方に差があることが、議場で示されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る長年登記されていない村有地が多数存在し、行政財産としての管理・利活用、公共事業の妨げ、民間の土地取引にも支障を来している現状を踏まえ、住民等とのトラブルや訴訟リスク回避のため、計画的かつ専門的な対策が急務との認識から、次の3点を質問しました。
第一に、未登記村有地の実態(件数・場所・原因等)を整理し、進捗状況や解消の完了時期を含む全体計画の公表について確認しました。
第二に、登記作業の加速に向け、庁内横断的なプロジェクトチームの設置や外部専門家の活用について確認しました。
第三に、所有権トラブルを未然に防ぐため、現所有者への通知や住民への説明体制の整備について確認しました。
再質問では、農地取引の現場で実際に未登記が原因で手続が滞り何十万円もの費用がかかっている事例、相続登記の義務化(令和6年4月)と住所変更登記義務化(令和8年4月)への対応、現体制で1,100筆を解消するためにかかる時間(試算で20〜30年)、基金による財源確保、1,100筆所有者への通知について、踏み込んだ確認をしました。
村長および総務課長から、次の答弁がありました。
実態と全体計画について 現在未登記村有地は約1,100筆あり、相続が進まず未登記となっている案件が多くなっていること、全体計画の明示は個人情報保護の観点から公表しない方針が示されました。
プロジェクトチームについて 未登記村有地の登記は総務課財政係が担当となり、福島県公共嘱託登記土地家屋調査士協会を活用し解消に取り組んでおり、プロジェクトチームの設置は考えていないとの方針が示されました。
所有者通知について 相続が進まず未登記となっている案件が多く課題となっており、案件の都度対応していること、引き続き専門知識を有する団体等と連携し未登記解消に努める方針が示されました。
解消にかかる時間について(再質問への答弁) 総務課長から、長泥地区の例(基盤整備関係の共有地登記で専門的な司法書士を使っても5年以上経過した事例)が紹介され、「どのぐらいかかるとは多分言えない」との実感が示されました。事案が明らかになった時点で目先の急ぎの部分から手をつけて対応していくしかない、専門家に頼らざるを得ないとの方針です。
村全体の課題としての認識について(再質問への答弁) 村長から、過去には財政当局の仕事として担当1人がこりこりとやっていた状況があったが、村長就任後にそうではないとの認識から予算づけを行い、外注するものは外注して専門家を入れてやるべきだとの考えで、大きな村の課題として今遂行させていただいているとの認識が改めて示されました。
基金の提案について(再質問への答弁) 村長から、未登記そのものは本来行政事務がある意味適正にできていなかったことについての解消であるため、基金として金額を設定するのは少し不適切であり、毎年の予算審議の中で対応するのが妥当との見解が示されました。総務課長からも、登記は村の責務であり、基金として財源を確保しても実際使うには議員に予算化を承認いただく必要があるため、その都度説明し適切な予算確保に努める方針が示されました。
所有者への通知について(再質問への答弁) 総務課長から、村有地になって未登記の物件には土地台帳から免租通知が毎年所有者に行く仕組みになっていること、その通知の意味合いを分かりやすく解説的に広報・ホームページで周知する必要性が認識されました。各所有者に個別の説明書を送ることは難しいが、解説的部分の周知は必要との方針です。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、過去質問との連続性において重要な以下の特徴があります。
過去質問との対比 議員自身が「この議場で3回目になるかな、質問」と述べたとおり、複数回にわたって取り上げてきた継続テーマです。前回(数年前)の答弁では1,200筆と説明されていたものが、今回は1,100筆となっており、二、三年で約100筆減少した実績が議論の中で確認されました。
議員の実務経験を踏まえた質問 議員から「自分も税務の時に担当だったので、一連の流れは分かります」「農地取引に別の仕事で関わったとき、未登記でその手続にもう何十万円もかかっている」という具体的な実務経験が示され、踏み込んだ質問につながっています。
1期目最後の質問 議員から「1期目の最後の質問ということでご挨拶いたします。16回連続という形で、たくさんの質問及び提案をさせていただきました」との挨拶が締めくくりに述べられました。継続的な議会活動の節目に、未登記村有地という長期的課題が改めて取り上げられた形です。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る除染されていない村内河川の掘削土砂が、滝下浄水場の上流部にある村有地へ運ばれていた件について、地域住民から「信じ難い」「納得できない」「不安と憤りを感じる」といった声が寄せられている現状を踏まえ、議員4年目で経験したことのない強い反応であったことを示したうえで、次の6点を質問しました。
第一に、事業の内容と村の関与について、事業主体と目的、運搬の開始時期・量・対象河川名・運搬先の土地の状況、村としての関与の経過と判断に至った背景を確認しました。
第二に、住民への説明責任と今後の対応について、住民への説明と理解の促進をどのように進めていくか、土砂の安全性の確認と必要な対応をどう行うか、事業主体との協議と村の対応方針について確認しました。
第三に、滝下浄水場の水が使われている地域として、センター地区のこども園・義務教育学校・給食センターを挙げ、雨水が浄水場へ流入する可能性、放射性物質を含む土砂を浄水場上流に置くこと自体への村民感情を踏まえた政治判断の必要性を提起しました。
再質問では、ダンプ延べ約2,000台が4か月で目の前を通った住民の不安、住民代表を入れずに村と県の2者協議で方針決定した理由、村と福島県への土砂の早期撤去要請の方針、村民全体への説明と検討の場の設置について、踏み込んだ確認をしました。
村長および建設課長から、次の答弁がありました。
事業の経過について 事業主体は福島県相双建設事務所で、二級河川の河道掘削工事による堆積土砂の搬出であること、対象河川は新田川の深谷工区(2,382立米)・関沢工区(1,717立米)・小宮工区(8,752立米)の合計1万2,851立米であること、令和6年12月から令和7年3月末にかけて滝下地内の村有地(旧牧草地)に運搬されたこと、令和6年10月に村が候補地として相双建設事務所に報告し、その後、福島県が盛土規制法に基づく手続を経て施工したことが説明されました。なお、現在は土砂の運搬は行われていません。ダンプは大型で延べ約2,000台程度との説明もありました。
安全性について 表面線量率は28か所計測で0.05〜0.17マイクロシーベルト・パー・アワー、全箇所0.23以下、放射性物質濃度は3か所計測で1,100〜1,213ベクレル・パー・キログラムと説明されました。盛土は2割勾配・5メートル1段目で終了、今後は緑化と大型土のうで土砂流出を防止し、村も県と適時連絡を取り合い荒天時の巡視・荒天後の現場確認を行う方針です。雨水が浄水場へ流入する可能性は「ゼロではない」と建設課長が答弁、放射性物質が含まれているとの認識も確認されました。事故前の数値は測定されていないため不明とされました。
住民説明と村長の謝罪について 4月22日の行政区長・副区長会議で地元から指摘があり、5月24日に福島県と村で前田・八和木行政区を対象に説明会を実施、5月30日に「今後土砂搬入をしない」「緑化と大型土のうで流出防止」を行政区長へ伝達、6月1日に区長杯の場で行政区へ報告された経過が説明されました。村長から、候補地選定で地元行政区に事前相談しなかったこと、工事内容を含む経緯の説明が遅れたことについて、改めて深くお詫びを申し上げる旨の正式な謝罪が表明されました。
早期撤去要請について(再質問への答弁) 村長から、現段階では「これ以上の搬入は行わない」「既設土砂は緑化と流出防止策で対応」を行政区長に説明した段階であり、早期撤去要請は最終決定ではないが、改めての住民説明等での意見を踏まえた上で今後の対応を決めるとの考えが示されました。村と県だけで決定したのではなく、地元への説明の仕方を協議したものであり、住民の意見を踏まえて改めての判断、最終的な判断に至るとの位置づけです。
今後の住民説明について 建設課長から、改めての住民への経過説明や対応説明の方法・時期については、行政区長と相談しながら進める方針が示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、住民の信頼関係に関わる重要な以下の特徴があります。
住民の率直な声の議場への持ち込み 「信じ難い」「納得できない」「不安と憤りを感じる」「村は何やっているんだ、何考えているんだ」という住民の生の言葉が議場で示されました。議員4年目で初めての反応であったとの認識も率直に語られ、住民感情の重さが村長の正式な謝罪につながっています。
子どもの生活への影響を結びつけた質問 滝下浄水場の水がこども園・義務教育学校・給食センターに供給されていること、雨水が浄水場へ流入する可能性が「ゼロではない」ことを質疑の中で確認したことで、放射性物質を含む土砂を浄水場上流に置くことの意味が公開の場で整理されました。
手続論と政治判断論の両面 議員は安全対策(緑化・大型土のう・沈砂池の拡大)の選択肢を示しつつ、「そこにあること自体が許せない」という住民の感情に応える政治判断の必要性を提起しました。村長は「最終決定ではない」「住民意見を踏まえて改めての判断に至る」と応じ、対応プロセスが公開の場で確認されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る5月21日から23日にかけて青森県の3町村と風力発電事業者2社を視察し、農山漁村再エネ法に基づく基本計画を策定することで、住民合意・土地利用の調整・景観配慮・地域への利益還元といった要素を制度として整理し、事業を円滑に進めている事例を学んだことを踏まえ、次の2点を質問しました。
第一に、ゼロカーボンビレッジいいたて実行計画と、農山漁村再エネ法に基づく基本計画の関連性や補完関係について確認しました。
第二に、再エネ法に基づく基本計画の早期策定に向けた現在の方針と今後のスケジュールについて、村長の考えを確認しました。
再質問では、計画策定の場(協議会の構成)、パブリックコメント実施の有無、基本計画ができるまでの間の新規再エネ事業(風力発電を含む)の判断基準、最終判断前の議会との協議の在り方について、踏み込んだ確認をしました。
村長および村づくり推進課長から、次の答弁がありました。
二つの計画の関連性について 農山漁村再エネ法に基づく基本計画は、農林漁業の健全な発展と調和を図りつつ再生可能エネルギーの導入を促進し、農山漁村の活性化を目指すもの、ゼロカーボン実行計画(区域施策編)は2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す計画で、両計画は密接に関連し補完し合うものとして連携させて策定・実施する方針が示されました。
策定スケジュールについて 飯舘村における農山漁村再エネ法に基づく基本計画は策定に向けた協議中で、遅くとも令和7年度末までに策定する考えが示されました。促進協議会は令和5年度中に立ち上がっており、これまでに2回開催、その後は内部協議が進んでいる経過が説明されました。
協議会の構成と公開議論について(再質問への答弁) 村長から、促進協議会には民間事業者代表3名、学識経験者2名、村職員2名が参加していること、計画策定後にパブリックコメントを実施する考えが示されました。広く住民議論を募るより、まずは協議会で集中的に協議し、計画策定後に公的な意見聴取を行う仕組みが妥当との認識です。村民の中で再エネについてマスコミ情報以外のイメージが乏しいため、まずは勉強会で情報共有を進める方針も示されました。
計画策定前の判断基準について(再質問への答弁) 村長から、住民福祉の向上に資する再エネに村として取り組む宣言の中で、住民福祉とは健康福祉に限らず安全・安心・生きがいを持って暮らせる暮らしの実現を含む幅広い範疇であること、判断基準の明文化は住民議論や専門家意見を踏まえて積み重ねるべきものであり、即断で「これとこれ」とは言わない考えが示されました。基本計画自体が判断基準を定める性質のものではないとの認識も示されました。
議会との協議について(再質問への答弁) 村長から、現在動いている事業については法が求める期限の中でその都度必要な情報・判断で対応すること、説明責任・執行責任を持つのが行政側にあるものは行政側で文言の作成・出し方を決定すること、議会の同意・承認・議決を要するものは法の規定があれば付議することが説明されました。本会議の場や別の場での協議の機会はあり得るが、行政権の中で実施することは行政側で実施するとの基本姿勢です。議員からは、最終判断前に議会と協議いただきたいとのお願いが述べられました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、村のエネルギー政策に関わる重要な以下の特徴があります。
他自治体の事例との対比 議員が青森県3町村と風力発電事業者2社を視察した実体験をもとに質問が組み立てられました。基本計画の策定によって住民合意・土地利用調整・景観配慮・地域への利益還元を制度として整理している自治体の存在が示されたことで、村における計画の意義が公開の場で議論されました。
計画と判断基準の関係の整理 議員は「計画の枠組みの中で判断基準を整理する」ことを期待した質問を行いましたが、村長は「基本計画自体は判断基準を定める性質のものではない」と整理しました。両者の認識の違いが公開の場で明確化され、村の今後の議論に向けた論点が整理されました。
行政権と議会の役割分担の確認 議員が求めた「最終判断前の議会との協議」に対し、村長は「説明責任・執行責任を持つのが行政側にあるものは行政側で決定する」「法の規定があるものは付議する」との基本姿勢を示しました。議員からは「議会と共に検討した上で行政としての回答を行う」ことへの要請がお願いとして述べられ、議会と行政の関係についての考え方が公開の場で確認されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る村内に長年放置された空き家が老朽化し、倒壊や屋根材等の飛散などにより、周辺住宅や道路に被害が及ぶのではないかとの不安の声が住民から寄せられている現状を踏まえ、次の点を質問しました。
第一に、現時点で危険空き家の解体支援に関し、国・県・村にどのような制度があるかを確認しました。該当する制度がない場合、住民の安全確保の観点から、村として今後どのような対応や制度整備を検討しているか、村長の考えを確認しました。
再質問では、いいたて美しい村づくり推進条例に着目し、代執行による住宅管理の前例の有無、取壊しの前段階である「管理」の領域での村の関わり方、所有者の確認を取って村が代行管理し費用を所有者に請求できる仕組みの活用、何かあってからでは遅いという観点からの積極的な条例活用について、踏み込んだ確認をしました。
村長および村づくり推進課長から、次の答弁がありました。
国・県・村の支援制度について 危険空き家の解体支援策として、国・県の空き家再生等推進事業や空き家対策総合支援事業など、所有者等が管理できていない空き家を解体する場合の補助制度があることが示されました。一方、村内の空き家のほとんどは環境省の建物解体において何らかの事情で解体できずに残った家屋であり、現地調査を進めている段階では具体的な事業活用までは検討していないとの状況です。
美しい村づくり推進条例に基づく対応について(再質問への答弁) 村づくり推進課長から、いいたて美しい村づくり推進条例に基づく代執行による住宅管理の前例はないこと、危険な状況(道路への物の散乱等)が生じた場合は道路パトロール等で各担当課が判断しながら対策を取ってきたことが説明されました。
代執行の手続について(再質問への答弁) 村づくり推進課長から、家屋という財産の所有権は所有者にあり簡単には手をつけられないこと、代執行に当たっては指導・助言・勧告など法的手続を経た上で最終的にどうしてもという場合に至ること、村民の血税を充てる以上は財政面の理解も必要となることが説明されました。指導・助言を文書により速やかに行い、所有者・管理者に対策を考えてもらうことが先決との方針です。
取壊し前の管理段階での関与について(再質問への答弁) 議員が「取壊しではなく取壊しの前の管理段階での村の関与」(応急的な留め直し等)を提案したのに対し、村づくり推進課長から、危険が及びそうな場合に道路管理者に連絡を取りつつ所有者の確認を経て部分的に処理した実例はあること、日常的な管理であれば所有者連絡のうえ一時的な管理が可能との考えが示されました。費用は代執行として後ほど所有者に請求することになります。
村長の総括方針について(再質問への答弁) 村長から、管理にも空き家バンク登録による移住支援センター活用などの形があること、所有者の意向確認なしの管理は規定上はできるが現状はしていないこと、まずは助言・勧告(文書による)から手続を進める方針、緊急回避的な対応はあるが基本的にいきなり建物に手をつけることはしないこと、各地区から23件の情報が寄せられている状況を踏まえ全体調査を行ったうえで助言・勧告から手続を進める考えが示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、住民の安全確保と財産権の調整に関わる以下の特徴があります。
条例の具体的な活用方法の議論 議員が「いいたて美しい村づくり推進条例」を読み込んだうえで、取壊しではなく管理段階での村の関与を提案する形で質問を組み立てました。代執行の手続的ハードル、所有者の財産権との関係、村民の血税負担の説明責任が、答弁を通じて整理されました。
「23件」という具体的な実態の共有 各地区から23件の危険空き家情報が寄せられていることが村長から示され、村全体としての規模感が公開の場で確認されました。優先順位はつけず、まず全体調査から手続に入るとの方針が整理されました。
何かあってからでは遅いという視点 議員から「車に飛んできてぶつかったらどうなるか」「もう何か危険と一緒に住むことになってしまう」という住民の生活感覚に根ざした懸念が示されました。これに対し、村長からは法的手続を踏む必要性、緊急回避的対応の存在、空き家バンク活用の事例まで、対応の幅を示す答弁がありました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る1月7日の臨時議会において、全会一致で飯舘村長に対する問責決議が可決されました。しかしその後、村長から村民への経過説明等がなく、村民の間で根拠のはっきりしないうわさが広がり、不安や混乱を招いていると認識しています。村民の不安等を解消するためには、これまでの経過を説明し、今後の具体的な対応を示すことが大切だと考え、村長の見解を質しました。
第一に、村長が庁議や職員全体会で説明を行ったとのことだが、村民への直接的な説明会や広報を行わない理由を確認しました。
第二に、「自らの行動によって誠意を示す」と答弁された具体的な内容について確認しました。
第三に、議会だよりで議会側の経過は説明済みであり、村長からも村民への経過説明・行動方針説明が必要ではないかと提起しました。
再質問では、行政区の総会等の場での住民説明の必要性について重ねて確認しました。
村長から、次の答弁がありました。
経過の説明 昨年12月13日の議会定例会最終日の開会前に前副村長から辞任届が提出されたこと、12月20日の議会全員協議会で前副村長との意思疎通に関する道義的不備について陳謝したこと、本年1月7日の議会臨時会の議決による問責決議を真摯かつ厳粛に受け止め、自らの行動によって誠意を示すべく努めてきたとの説明がありました。
具体的対応 問責決議で提起された2項目に対して、庁議・職員全体会での説明と協力の呼びかけ、副村長・教育長・人事議案の上程と任命などを実施したとの説明がありました。
村民への直接説明(再質問への答弁) 議会から問責決議を受けたため、まずこの議会の場で答弁・説明することが率先されるべきとの判断で、提案理由説明や前日の他議員の一般質問、本日の質問にお答えしているとの説明がありました。
誠意を示す対象(再質問への答弁) 誠意を示すべき対象は村民だけでなく、職員、職場、関係者全てに対してであり、意思疎通や信頼回復について自身の行動一つ一つを見直していかなければならないとの認識が示されました。
広報誌等での発信(再質問への答弁) 議会内で話したことが村民への話そのものであり、誌面での発信は要約の必要があるが、できるだけ真意が伝わるようにしたいとの意向が示されました。議会だよりとの整合性にも配慮したいとの方針が示されました。
住民説明の場(再質問への答弁) 行政区の総会についてはそれぞれ議事があり難しいが、今後の議会を踏まえてどのような形ができるか検討させていただきたいとの答弁がありました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、村政運営の信頼回復に関わる以下の特徴があります。
インターネット中継視聴者への配慮 議員がインターネット中継視聴者から「経過がよく分からない」との指摘を受け、議員自身からも議会側の経過を改めて説明するという、住民の理解促進に配慮した質疑構成となりました。
議会と村長の発信整合性への着目 議会だよりが先行して経過を発信したことを踏まえ、村長からも別途発信が必要ではないかという問題意識が示されました。
村民の権利と説明責任 住民説明の必要性を行政区総会の活用提案を含めて多角的に確認し、村政運営における説明責任の在り方について公開で議論されました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る村民アンケートの回答から「病院が遠く通院が負担」「介護サービスが整っていない」など医療・福祉面の課題が顕在化しています。村に住む高齢者が増える中で住み慣れた地域で暮らし続けたいというニーズが高まると予想され、村外避難中の方からも現状の医療・介護体制への不安の声が寄せられている現状を踏まえ、3点を質問しました。
第一に、診療日数や診療科目拡充のための医師・看護師の確保の進め方について確認しました。
第二に、往診、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ等の体制拡充の進め方について確認しました。
第三に、介護施設やデイサービス等の整備、送迎体制の充実の進め方について確認しました。
再質問では、現状の延長線上ではなく、村が理想とする医療・福祉サービス体制について上位の方針を確認しました。
村長および健康福祉課長から、次の答弁がありました。
医師・看護師の確保 いいたてクリニックの運営は秀公会に委託している。診療日は再開時の火曜・木曜午前から、現在は火曜午後の診療も行っている。外来患者数は令和4年度から令和5年度で延べ315人増、令和5年度と令和6年度はほぼ横ばい。診療日を増やしてほしいとの声は秀公会に要請しているが、福島県内の慢性的な医師不足もあり、秀公会経営のあづま脳神経外科病院においても医師確保が困難な状況。診療科目の拡充は、外来患者数や医師確保の点から現在のところ村内での拡充は困難との認識が示されました。
訪問医療・介護 往診・訪問診療は本田医師と訪問看護ステーションあかべことの連携により月80〜90件実施。訪問介護・訪問リハビリは村内に対応事業所がないため、在宅サービス提供加算事業で村外業者に定額助成して対応していることが示されました。
介護施設・デイサービス 現在、関係機関と協議し、村内事業者によるデイサービスや訪問介護の実施に向け準備を進めているとの答弁がありました。
理想とする医療・福祉体制(再質問への答弁) 震災前は2つあった診療所を統合した形でクリニックがセンター地区に開設され、公設民営で秀公会に指定管理を委託し、週6日体制で土曜日午前まで診療、MRI・CT等の医療機器も整備、脳血管外科、心臓、内科・小児科を専門医が日替わりで対応していた。それが住民の安心材料の一つだった。震災以降、人口1,500人で経営的にフルの動きが難しいとの状況が指定管理の秀公会から伝えられているとの説明がありました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、村民の暮らしに直結する医療・福祉体制に関わる以下の特徴があります。
村民アンケートを基盤とした質問構成 昨年10〜11月実施の議会村民アンケート結果を起点に、計5項目の質問が組み立てられた一連の質疑の最初の項目です。
理想像と現状の対比 現状の延長線上ではなく、村が目指す医療・福祉体制の上位の方針を引き出す質問が再質問で行われ、議会と村が同じ方向を見るための土台が公開で示されました。
過去質問との連続性 2025年9月定例会の医療・介護福祉施策の将来像に続く、医療・介護分野の連続質問となっています。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る村民アンケートの回答から「医療費免除がなくなったら生活が不安」「山の水汚染による将来への健康不安」といった声がありました。原発事故後、地域コミュニティーや生活基盤が長期的に損なわれた影響から精神的ストレスや心身の不調に悩む村民も多いと考え、村として国や県に医療費負担軽減策の継続を強く要望するとともに、村独自の医療費支援も検討すべきと考え、2点を質問しました。
第一に、国・県への医療費減免制度の継続要請の計画について確認しました。
第二に、村独自の医療費支援の検討について確認しました。
再質問では、減免措置終了後の村民の生活への影響をどう分析しているか、また震災前と異なる現在の世帯構成(老夫婦・独居高齢者の増加)を踏まえ、村独自支援の検討余地について重ねて確認しました。
村長および住民課長から、次の答弁がありました。
国・県への要請 国は被災者の一部負担金等の特例減免措置を継続してきたが、被保険者間の公平性確保と経過措置の観点から、避難指示解除後10年程度で減免措置を終了することとしている。本村では平成29年解除の19行政区は令和9年度で、令和5年解除の区域は令和15年度で、それぞれ一部負担金の減免措置を終了する方針が国から示されている。福島県町村会を通して国に「ふくしまの復興・再生に向けた要請書」を提出し、被災住民の不安・疑問への丁寧な対応や、今後避難指示見直しが検討される区域に居住していた住民の保険料等の減免について、引き続き市町村の意向を踏まえた対応を行うことを要望していることが示されました。
村独自の医療費支援 国民健康保険などは医療費を被保険者全体で負担する助け合いの制度であり、財政的な課題も大きいため、村独自で医療費を支援することは考えていないとの方針が示されました。福島県では18歳以下の医療費無料化、病状による国・県の助成制度を活用するとともに、医療費抑制の観点から村民の健康づくりや生きがい事業に力を入れていく方針が示されました。
国民健康保険税 今後課税の見直しが予定されており、本村において医療費の状況や国・県の動向を見ながら、適正な税負担となるよう国保運営協議会での審議を踏まえて税率を算定していく方針が示されました。
減免終了後の影響分析(再質問への答弁) 令和10年度からは通常の医療費負担が発生する。一部負担はその世帯の収入所得や障害等の条件で割合が異なるため、被保険者ごとの負担割合になる。事前の周知は必要との認識が示されました。
村独自支援の再検討(再質問への答弁) 健康寿命の延伸、生きがいを感じながら自らが楽しみ健康を維持・増進する取組(パークゴルフ、草刈り等)が村独自の形だとの認識が示されました。家族の縁が完全に消えているとは思っておらず、家族の中での心を通わせる部分を見直してもらえる村政に努めたいとの考えが示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、原発事故後14年を経た村民の暮らしに関わる以下の特徴があります。
避難12市町村との関係 議員自身も「ほかの避難12市町村との件もあり、なかなか難しいかもしれない」と認識した上で、困っている村民がいる現状認識を求める質疑となりました。
世帯構成の変化を踏まえた質問 震災前の3世帯同居から、現在の老夫婦2人世帯・独居世帯への変化を踏まえ、医療費減免終了の影響を具体的に検討するよう求めた点が特徴です。
精神的賠償との関係 原発の精神的賠償が事故から1〜7年目までで、現在14年経過している中で生活費の負担が減免に依存している実情を踏まえた質問でした。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る村民アンケートの回答から「畑が猿やイノシシに荒らされる、早く駆除してほしい」「家や倉庫の屋根、自宅周りのふん尿被害が深刻」など切実な声を背景に、震災前も鳥獣被害は一部地域でありましたが、原発事故による全村避難を主因として急速に被害が全村に拡大したと指摘し、行政主導での早期対策強化を求め、6点を質問しました。
第一に、鳥獣被害緊急事態宣言を発布し、村の最重要課題としての取組について確認しました。
第二に、鳥獣被害対策実施隊への支援等強化について確認しました。
第三に、電気柵設置・修繕、トラップ導入等への支援拡充について確認しました。
第四に、被害数を漏れなく把握するための被害実態の報告相談窓口の拡充について確認しました。
第五に、鳥獣被害を受けた農家に対する収入補塡金、見舞金等の新設について確認しました。
第六に、鳥獣被害を受けた村民への見舞金等の新設について確認しました。
再質問では、電気柵のソーラー発電部分(バッテリー等)の交換補助の有無、自家野菜生産の補助対象該当性、農業以外の自宅周辺への電気柵設置への支援、今後の被害防止対策のめど(5年後等の目標値)の住民への明示、村LINEを活用した目撃情報のリアルタイム共有について踏み込んだ確認をしました。
村長および産業振興課長から、次の答弁がありました。
最重要課題としての取組 平成25年10月1日に鳥獣被害対策実施隊設置要綱を制定し、避難中から捕獲活動を実施。最大24名の隊員による捕獲活動、電牧柵やワイヤーメッシュ等の営農再開支援事業による導入と無償貸出し、河川除草、猿の個体群調査、広報による周知などを実施。今年度から森林環境譲与税を活用し手入れの進んでいない森林の環境整備を予定し、整備により鳥獣の隠れ場所をなくし生活圏とのすみ分けが進むことが期待されると示されました。
実施隊への支援強化 一時隊員数が18名まで減少した時期もあったが、捕獲報償・巡回報償の引上げのほか、来年度からの射撃訓練費用負担を予定するなど支援を強化していく方針が示されました。
電気柵・トラップ 電牧柵等の修繕への支援は営農目的のものに限り「未来へつなぐ農業支援事業」で対応。箱わなは村が毎年計画的に購入。狩猟免許取得への補助、令和6年度からは銃の購入にも補助を実施していることが示されました。
相談窓口 産業振興課が窓口となり、寄せられた情報により実施隊への出動要請、熊などの危険時には行政区長への連絡を実施。今後も広報で周知していく方針が示されました。
収入補塡・見舞金 鳥獣被害を抑える対策を進めており、「未来へつなぐ農業支援事業」で収入保険助成、福島県避難地域鳥獣対策支援員による広報情報、上飯樋・伊丹沢行政区などのモデル地区での研修会・放置果樹伐採等を進めている。見舞金等の新設は現在のところ考えていないとの方針が示されました。
ソーラー発電部分の交換補助(再質問への答弁) 営農関係の方は経費の中で対応可能だが、それ以外の方には自力で交換するよう案内している現状が示されました。
自家野菜生産の補助対象(再質問への答弁) 補助事業の営農の定義は、栽培作物を直売所や市場に出荷販売することが条件であり、自家消費のみは対象外との方針が示されました。
自宅周辺への電気柵設置(再質問への答弁) 補助事業(福島県営農再開支援事業)の目的は営農のための柵であり、住宅周りを囲う目的では対応できない。ただし畑の獣害防止のため合理的に住宅周りまで柵を張る必要がある場合や、地域単位で山際に柵を回す形では考えられるとの説明がありました。
今後のめど(再質問への答弁) 5年後の半減等の数値目標は難しい。猿は頭数捕獲以上に個体数管理(群れの所在把握)が有効とされ、村も生態調査に着手し始めた。捕獲計画とともに対策計画を策定する中で進めていき、現場での対応や被害発生時の対処は引き続き周知していく方針が示されました。
リアルタイム情報共有(再質問への答弁) 産業振興課への連絡で実施隊につなぐ仕組みは現在も機能している。熊など命の危険がある場合は速やかに県・自治体・場合によっては警察に連絡し、行政区長への注意喚起、村のアプリへの掲載を実施。リアルタイム位置情報共有はすぐの導入は考えていないが、命の危険がある熊などについては今後広く周知していきたいとの方針が示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、村民の暮らしの安全に直結する以下の特徴があります。
議員自身の遭遇体験 質問前日に国道399号でイノシシ4頭に5メートルの距離で遭遇した実体験を提示し、通学路の安全性への懸念を具体的に示す質疑となりました。
過去質問との連続性 2025年9月定例会の有害鳥獣被害防止に続く連続質問であり、議員の継続的な関心と村民の継続的な切実な声を踏まえた質疑です。
既存事業を否定しない姿勢 「今までの事業を否定しているわけでは全くない。ほかの自治体に比べても遜色ない、それ以上にやっている」との認識を示した上で、村民アンケートの結果から見えてきた新たな視点での提案となる再質問構成が取られました。
住宅周辺への電気柵設置の提案 答弁を強要せず、「これは村民の声を受けての提案ということで、ここで閉じていきたい」として、村の今後の検討材料として記録に残す形を取った点が特徴的です。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る村民アンケートの回答から「村民と会う機会が少なく寂しい」「周囲に人がいない不安」「地域のコミュニケーションが少ない」などの声を背景に、原発事故・避難の経験から長期的なストレスを抱えている方や被ばくへの不安を抱え続けている方も多く、メンタルケアが必要な状況が続いていると考えました。村が既に専門家による相談体制整備や住民の集まる場の提供等の支援策を講じていることは承知しつつ、まだ十分に届いていない・周知されていない・一部の住民しか活用できていないという課題があると感じ、3点を質問しました。
第一に、心のケアと孤立対策事業の利用状況と課題について確認しました。
第二に、より身近で気軽に利用できる相談交流の仕組みづくりについて確認しました。
第三に、住民同士が支え合える仕組みの構築について確認しました。
再質問では、心のケア相談に関する広報・周知方法について届いていない可能性を踏まえた工夫・改善策、住民交流活動を行う民間団体と村の窓口との情報交換会等の計画、村との協働への要望があった場合の窓口対応について確認しました。
村長および健康福祉課長から、次の答弁がありました。
利用状況と課題 社会福祉協議会の生活支援相談員による訪問相談、放射線相談員による原発事故由来の悩み・不安への対応(関係機関へのつなぎ)、サポートセンターつながっぺでの利用者相談、孤立しがちな男性を対象とした「男性のつどい」を訪問看護ステーションあかべごとこころのケアセンターなごみが2か月に1回主催していることが示されました。
身近で気軽な相談の仕組み まずは健康福祉課・社会福祉協議会への相談を案内、相談しにくい場合は福島県精神保健福祉センター発行の相談機関案内をお知らせ版で周知し、チラシの全戸配付を行っているとの説明がありました。
住民同士の支え合い 帰村住民と避難継続住民のつながりについては、行政区のイベント・共同作業、地域サロンやつながっぺの利用、避難先でのサロン開催等の活用を促し、村として様々な取組の周知に努めていく方針が示されました。
広報・周知の工夫(再質問への答弁) 一義的には健康福祉課や生活支援相談員への相談を案内するが、知り合いには相談しにくい場合は県の専門機関一覧表を広報と一緒に配布、ネット上の「いのちの相談センター」等の情報も多数あるが相談するかどうかは難しい。寂しさには各行政区の催しへの積極的参加や声かけ、家族の送迎等で改善できる可能性があるとの認識が示されました。
民間団体との協働(再質問への答弁) 数年前からふくしま再生の会が中心に県事業を活用した「健康いちばん!の集い」を実施。昨年「健やかに暮らせるいいたての会」が発足し月1回程度の集いを交流センターやいちばん館で実施。本田医師もメンバー。村との協働として、要望があれば村も参加することが考えられる。サポートセンターつながっぺでのサロン、地域サロン、村外避難先での集いも行っており、村と協力しながら情報共有して実施していきたいとの方針が示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、村民の精神的支えに関わる以下の特徴があります。
民間団体への着目 ふくしま再生の会、健やかに暮らせるいいたての会など、村外・民間団体の活動への村行政の関わり方が公開で議論された点が特徴です。
広域避難の現実 福島市に約2,800人の村民がいる広範囲の中での交流の困難さを踏まえた質疑となりました。
「アンケートにわざわざ書いてくる気持ち」 議員が住民の声の重みについて「わざわざアンケートに書いてくるその気持ちは、よっぽどのこと」と表現し、可視化されにくい困難への注目を促した質疑です。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る村民アンケートで、東京電力ホールディングスへの賠償請求手続について「全て請求したのか分からない」と回答した方が155人中31名、約20%いたことを背景に、川俣町・福島市・南相馬市等への対面相談窓口や電話相談、村広報物への相談チラシ同封等の状況においてもなお20%の方が分からないと回答した実情から早期の対応が必要と考えました。村民が相談しやすいよう村に賠償請求の相談窓口を設け東京電力につなぎ、賠償進捗状況を村も把握する仕組みを提案し、村長の方針を質しました。
第一に、村民アンケートで20%の方が請求状況を「分からない」と回答した実情への村としての受け止めを確認しました。
第二に、村が役場内に賠償請求の相談窓口を設け、東京電力につなぎ、賠償進捗状況を村も把握する仕組みについて村長の方針を確認しました。
再質問では、村民の財産(権利を含む)を守る観点から、村が中間役として「役場に電話くだされば次のステップに入る」という制度を作るべきではないかと提起し、また東京電力やADRからのチラシは毎回同じ様式であるため、村独自のチラシ(賠償漏れの注意喚起、ADR該当事例の絞り込み等)の発行を提起しました。
村長および村づくり推進課長から、次の答弁がありました。
現状の賠償請求の進捗 第五次追補に基づく個人の様々な状況を踏まえた増額事由の請求が進められている。基本となる賠償項目に加え、個々の事由による対象賠償の請求が進められているとの説明がありました。
「分からない」方への対応 基本項目以外の個別事由は、被災者それぞれが避難状況により直接東京電力相談窓口で相談しないと分からない。東京電力からは個々の請求状況について村への情報提供はできないとの回答もあり、村職員が支援できるものではない。相談内容によっては多くの時間を要するため、現在お住まいの場所に近いところで相談いただくことが望ましいとの方針が示されました。
相談先の周知 東京電力相談窓口、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)、原子力損害賠償紛争解決センター(ADRセンター)が相談先として案内されている。村は広報配布等にNDFによる相談会等のお知らせを同封してきたとの説明がありました。
役場内に窓口を置くこと 広域に分散避難している方が多い現状を踏まえれば、役場内に東電の相談窓口を置くことは有効とは言えないとの方針が示されました。引き続き既存窓口の周知に努めるとの方針です。
東電による訪問相談 東京電力相談窓口では電話予約等で自宅等への訪問相談も引き続き行われていることが示されました。
村が中間役となる仕組み(再質問への答弁) 第五次追補の基本部分はほぼほぼの方が請求済みで、連絡がつかない十数件は残っているとの認識。個々の事情に村から「困っていませんか」と踏み込むことはすべきでなく、不要な不安や過度な期待を与えるべきではないとの方針が示されました。村に問合せがあればおつなぎすることは可能だが、村から積極的に呼びかけることは行わないとの方針が示されました。
村独自のチラシ発行(再質問への答弁) ご質問に合致する行為をすでに実施している。NDFが、A3判のかなりハードなカラー紙で、賠償項目のチェックリストを開いて確認できるチラシを発行しており、何回か広報に同封してきた。村が独自で項目を書くと「請求すれば必ずもらえる」という誤解を与える恐れがあるため、NDFのチラシ等を今後も同封し、お知らせ版で周知に努めていくとの方針が示されました。
本質疑による到達点は、以下のとおり整理できます。
本質疑には、原発事故14年後の村民の権利保全に関わる以下の特徴があります。
村民アンケート結果の数値 155人中31名(約20%)が「全て請求したのか分からない」と回答した具体的数値を起点とした質疑となりました。
「村民の財産=権利」という枠組み 従来の「土地・建物等の財産」に加え、「請求の権利」も村民の財産として守るべき対象だとする議員独自の枠組みが提起された点が特徴です。
過去の一般質問との連続性 議員自身が「一般質問でも何度か質問した」と言及しており、繰り返し問題提起している長期的なテーマです。
NDFチラシの存在の確認 村長の答弁でNDFチラシの存在が示されたことに対し、議員は既存の取組だけでは20%の人に届いていない実態を指摘し、区長会・総会等での声かけを含めた重層的アプローチを提起する形で質問を閉じました。
本ページは、飯舘村議会が公開している会議録を、行政書士法人つなぐが議員の依頼にもとづいて、議員向け及び住民向けに整理・要約した文書です。発言の正確な記録は、飯舘村議会公式サイトの会議録をご確認ください。
飯舘村議会 公式サイトを見る